「美濃鍛冶小論」

12−4 刀剣需要が一挙に増大


 このような時、社会情勢は、応仁の乱を発端とした戦国の時代に突入し、
刀剣需要が一挙に増大し、美濃各地に分散し鍛刀活動を行っていた美濃
鍛冶にも、大量の注文が殺到した事でしょう。

 そこで彼等は、前にも書きましたような大量生産方式を確立するため、
当時、美濃各地に点在していた刀工集団を、関鍛冶が音頭を取り、一カ所
(関の地)に集め、大量の注文に応じる動きを始めた事が、室町初頭美濃
各地に分散活動を行っていた鍛冶集団を関の地に集める事になったので
しょう。

 この結果、室町末期関の地を、一大刀剣王国に発展させる事となり、
長い歴史を持つ備前鍛冶をもしのぐ刀剣産地となりました。

 その流れは、現在も「関」の地を潤す産業として残る事になりました。